アトピーっ子情報館のSaikoです。

アトピー性皮膚炎で皮膚科に行った際、
プロトピック軟膏をすすめられたことがある人もいると思います。

プロトピック軟膏とはなんでしょうか。

プロトピックとは製品名で
一般的にはタクロリムス水和物軟膏と言います。

これはもともとは臓器移植患者の拒否反応を抑制する薬で、
免疫抑制剤と呼ばれるものです。
それがアトピー性皮膚炎の炎症を抑える効果があるということで
使用されることが多いのです。


初めは成人のみの使用しか認められていませんでしたが、
数年前から幼児への使用が認められました。

アトピーに使用されるのは軟膏です。
副作用についてですが、端的に言ってしまえば
「医学的に証明されていない」ということです。
幼児に使用した場合、経口投与に関しては
リンパ腫を発症して亡くなったケースもありますが
アトピーに使用する軟膏に関しては日本では
リンパ腫を発症したという報告はありません。

でも、タクロリムス含有剤はまだ使用されて10年にも満たないのに、
アメリカではすでにリンパ腫を起こしたという報告が
8例もあります。

副作用があるという証明はされていないけれど
副作用がないという証明もされていないのです。

また、、動物実験では副作用があることが報告されています。

タクロリムス含有剤はステロイドよりも強い免疫抑制効果があるので
ステロイドが効きにくくなったときに用いるのが効果的だそうです。
アトピー性皮膚炎のファーストチョイスにするべき薬ではないと
アメリカのFDA(食品医薬品局)も指摘しています。

なんにしろ、使用に関しては十分な注意が必要な薬であることは確かです。
使用前にはセカンドオピニオンをとるなど慎重にした方が賢明だと思います。

■参考サイト■
Yahoo!ヘルスケア - お薬情報 

ゲド戦記と、アトピー性皮膚炎におけるプロトピックの隠れた真実

■書籍紹介 ■
新ノンアトピーノンステロイド

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