アトピーっ子情報館のSaikoママです。
ステロイドの副作用について。
●全身的副作用
ステロイド薬が血液中に入り、全身に回るために起こる副作用
・血圧の上昇
・糖尿病の誘発
・骨粗鬆症
・高脂血症
・浮腫(むくみ)
・満月様顔貌(ムーンフェイス)
・大腿骨頭壊死
・緑内障
・感染症の誘発
など。。。
これらの全身的副作用はステロイドの内服や点滴によるものがほとんどで、
外用剤の使用では起こらないといわれています。
・皮膚の萎縮
ステロイドを塗り続けていると皮膚が薄くなって
静脈が透き通って見えるようになります。
皮膚のもともと薄いひじのくぼみなどによく見られます。
・毛細血管が拡張する
毛細血管が赤く浮き出てくる様で、頬や頚部、
ひじのくぼみによく出ます。
・皮膚線条
皮膚に線条のしわができます。
皮膚が成長や太ったりしたときに引っ張られ、
真皮が断絶するためにおこります。
これは妊娠線ができる仕組みと同じで
一度できると消えません。
・多毛
ステロイドを塗った箇所の毛が太く伸びてきます。
ステロイドを中止すれば元に戻ります。
・紫斑
真皮の浅いところの血管がもろくなり、
少しの刺激で皮下出血を起こすためにおこります。
皮が剥けてびらんになることもあります。
・酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎
ステロイドを顔に使用していると、だんだん顔が赤く腫れてきて小さな膿疱があらわれます。
ステロイドを止めると急に悪化します。
・ステロイドざ瘡
にきびの様な発疹が顔や前胸部、上背部にできます。
ステロイドの内服、外用でもおこります。
・ニキビダニ性ざ瘡
ニキビダニとは人の顔の皮膚に寄生しています。
このニキビダニが増殖して、特に頬に膿疱を伴うにきびの様な小丘疹ポツポツとでき、患部が赤くなります。
注意する点は、酒さ様皮膚炎と異なり、タクロリムス軟膏で悪化します。
・感染症の誘発
ステロイドはリンパ球の数を減少させる作用があるので
細菌感染症、真菌感染症にかかりやすくなります。
細菌感染症、真菌感染症についてはこちらを見てね↓
アトピー性皮膚炎と合併症
・乾皮症
これはステロイド外用剤の基材に使われている成分によって
皮膚がカサカサしてきます。
・色素沈着
これはステロイドの副作用ではないといわれます。
湿疹ができている部位は炎症が起きているので炎症が治まると多かれ少なかれ色素沈着を起こします。
コメント 2
1. 田舎もん
Saikoママさん,こんばんは。ご無沙汰しております。(≧ノ。≦;)ステロイド情報をありがとうございます!やはり,ステロイドは『百害あって一利なし』なんですね。特に,「大腿骨頭壊死」「緑内障」にも発展することまでは知りませんでした。勉強になります!よく調べておられますね〜♪(^▽^*)頭が下がります!
2. 闘アトピー人
>ステロイドは『百害あって一利なし』重度の皮膚炎には特効薬ですよ?短期集中治療なら副作用は出にくいし、減らす時にいきなりやめるのではなく徐徐に弱めていく事でリバウンド防げますし