アトピーっ子情報館のSaikoママです。
アトピー性皮膚炎の治療法(薬物療法以外)について。
◎イソジン消毒療法
ヨードを含む殺菌剤イソジンで皮膚を消毒し、皮膚を殺菌する療法です。
一説では「アトピー性皮膚炎は、病変部に付着する黄色ブドウ球菌がスーパー抗原を作り出すことによって炎症が引き起こされる」といわれます。
そこで、イソジン消毒法はこの黄色ブドウ球菌を殺菌してアトピー湿疹を退治しようというものです。
しかし、アトピー性皮膚炎は細菌感染症ではありません。
たしかに、黄色ブドウ球菌はアトピー悪化の要因ですが、この菌だけを除去してもアトピーが治るわけではありません。
イソジン消毒療法はあくまでアトピー湿疹の対症療法であり、完治させるものではありません。
確かに、アトピーの人の肌は健康な肌の人に比べて常在菌である黄色ブドウ球菌の数が多いようです。
それが湿疹を悪化させる要因となっていることもあるので、イソジン消毒によって黄色ブドウ球菌を減少させるのが目的です。
イソジンは手軽に薬局で手に入ります。
肌質やタイプによって、効果があるという報告もありますが、使用法には注意が必要です。
使用するイソジンのタイプ(うがい用はアルコールが入っているので使用しないこと)、
使用時間、希釈濃度などきちんと守らないとアトピーが悪化してしまいます。
イソジンの皮膚への刺激や、多量にイソジンを使用することによるイソジンに含まれるヨードの甲状腺への影響を考え、この療法を推奨する医師は少ないようです。
※スーパー抗原
Tリンパ球に認識される抗原で、一般の抗原と仕組みが異なる。
多数のTリンパ球を活性化する。細菌性とウィルス性がある。
※とびひに感染したアトピーの場合、
外用剤としてイソジンを併用することはあるそうです。
※アトピー性皮膚炎治療に関して、特定の治療法を推奨しているものではありません。
このような治療法が過去、または現在行われているという情報です。
実際に診療等でそれらの治療法に直面したときの参考にしていただければ、と思います。
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