アトピーっ子情報館のSaikoママです。
アトピーとストレスの関係はよく指摘されます。
大人のアトピーの場合は仕事や人間関係などのストレスによって悪化することも多いようです。
アトピーパパ(夫)もアトピーが再発症したときは
仕事上でとってもストレスを抱えていました。
アトピーのかゆみの原因はアレルゲンだけではなく、
心の状態も関係しています。
近年の研究により、痒みの素となるヒスタミンや炎症性物質は、
抗原がなくても体内にできることがわかっています。
脳の働きによって自律神経を刺激し、体の神経末端からさまざまな伝達物質を放出し、
それが痒みを感じさせます。
つまり、アレルゲンが体に進入しなくても
心のうごきがアレルギー反応を引き起こしてしまうのです。
乳幼児のアトピーの場合、おもちゃで遊んでいたり、
好きなテレビを見たりしているときはあまり痒がらないのではないでしょうか。
アトピー娘も、湿疹がたくさん出ていたときでも一日中痒がっていたのではなく、
児童館で遊んでいたり、パパと遊んでいたり、
何かに夢中になっているときはあまり痒がっていませんでした。
でも、かまってもらえなくて退屈しているときや、私が家事で手が放せないときなど
いきなりベソを掻きながら顔をカキカキしていました。
最近、ある冊子で乳幼児アトピーと母子関係についての
記事を読みました。
それによるとアトピーっ子は
母子間のコミュニケーションに問題があることが多い
とありました。
アトピーっ子に限らず、子供が成長していく上で最初のヒトである母親の果たす役目の重要性は
どの育児書を見ても書いてありますね。
赤ん坊は母親とコミュニケーションすることによって将来生きていくのに必要なコミュニケーション能力を身につけていきます。
コミュニケーションとは、目と目、身振り手振り、言葉やしぐさ、笑顔などのやり取りです。
一方向では成り立ちません。
そこで、アトピーっ子を育てている親御さんの場合、
生活全体がアトピー治療中心となり、皮膚のケアが主なコミュニケーション手段となってしまうことは、双方向のやり取りという意味からすると問題が生じることもあるようです。
ドキッ!
少々思い当たる節もあります。
アトピー娘は早くから湿疹がでていたので、赤ちゃんらしいぷるぷるスベスベの肌という期間が
ありませんでした。
生後8ヶ月のとき、ほんの少しの期間アトピーが軽減して、初めてすべすべのホッペを触って、
涙が出てきたのを覚えています。
こんなふうにほっぺに触ったり、頬ずりしたり・・・
こんな当たり前のことができなかったんだなぁ、
という淋しさと、
授乳のときも顔から出てくる浸出液を拭くことに意識がいって、
目を見ながらゆっくりおっぱいを飲んでいる娘の満足そうな顔を見ることもしてこなかった、
という反省が入り混じっていました。
必死にアトピーを治すことばっかり考えて、
アトピーに振り回されている自分がいました。
まだまだアトピーとの縁は切れそうもありませんが、
それは娘の、いえ私たち家族の一部だということを心に刻んで、
コミュニケーションを大事にしながら生活していきたいです。
コメント 0